コンセプト: 2007年創業のディライト・ヘルシー・オン・ザ・ゴーは、クイックサービス業界においてヘルシーな選択肢が少ないという現状に対応するというコンセプトのもとスタートしました。一般的にヘルシーな食事への需要が高まっていることを知ったチャドとブルック・ナドソン夫妻は、その解決策として自らブランドを立ち上げました。「ヘルシーなレストランに対する消費者の需要があることは明らかでしたし、初めての店舗が大盛況だったことでそれが証明されました」とチャド・ナドソン氏は言います。「ブルックと私は、法人化すれば資金不足になると思っていました。ですから、フランチャイズ化を通じて成長するのが最善策でした」。
統計: ディライトはアリゾナ州スコッツデールに拠点を置き、2015年からフランチャイズを開始しました。現在、6店舗が営業中で、すべてフランチャイズ店舗です。1店舗を開くための初期投資額は44万5,500ドルから73万9,000ドルの間です。
競合: ブルック・ナドソン氏は、消費者がよりヘルシー志向の食事を求めていることは明確だと述べています。「最初に始めた頃は競合が少なかったです。しかし、何年か経つと、他のブランドが健康市場に参入しようとしてきました。ディライトは、誰もが好きな食べ物を注文ごとに手作りして提供します。我々のコンセプトは、お客様が本当にワクワクできるものです」。また、ナドソン氏は、競争は良いことだと加えました。「消費者のトレンドがどこに向かっているかを示してくれますし、我々が今いる場所が正しい場所だということです。この傾向は今後さらに強調されるでしょう」。
課題: ディライトではドライブスルー用の物件を見つけることが最大の障壁となっています。「成長が抑制されているのは、ドライブスルー用の物件が不足しているからだと思います」とチャド・ナドソン氏は言います。「でも私たちは柔軟です。小売店だった場所を店舗に変え、ドライブスルー付きのレストランにしました。この分野ではクリエイティブである必要がありますし、今の時代、それが必要です」。
コンセプト: サミーズ・スライダーズは創業から一年余りですが、すでに成功を収めています。2023年12月に開店した最初の店舗は、2024年に約110万ドルの総売上を記録し、2店舗目は128万ドル近くの売上を達成しました。創業者であり、EastCoast Wings + Grill(イースト・コースト・ウィングス+グリル)のCEOでもある創業者サム・バラス氏は、この成功の理由として、スライダー(ミニバーガー)というユニークなメニューと、料理のサイズを挙げています。「私たちは、お客様に高品質なタンパク質を提供したいと思い、単なる2オンス(約57グラム)のパテではなく、味わい深く、少し大きめのパテを開発しました。これがスライダーを提供する他のブランドとの違いです」。
統計: 現在2店舗あるノースカロライナ州が本拠地の同ブランドの初期投資費用は24万ドルから70万ドルです。バラス氏は、消費者の反応は良好で、フランチャイズコミュニティからの関心も高いと述べています。また、問い合わせが着実に続いていることから、2025年以降も持続可能で堅調なペースで成長できると予想しています。
競合:バラス氏は、QSR業界には大手ハンバーガーブランドが多く、スライダーも一般的であることを認めています。しかし、彼はサミーズの料理に自信があります。「競争を恐れることはありません。なぜなら、私たちは高品質な製品を扱っており、スライダーをパーティーフードとして捉える消費者には必ずアピールできると確信しているからです」。
課題: まだ軌道に乗り始めたばかりのブランドであるため、バラス氏はフランチャイズサポートチームを構築し、ブランドの成長を責任を持って進めていくことに注力しています。さらに、「ブランドの成長に合わせてサポートインフラをどのように開発するか、適切なタイミングを計ろうとしています」と付け加えました。
コンセプト: パスタニトは、CEOのトニ・カルデローネが2019年にペンシルベニア州でPresto(プレスト)という名前で始めたパスタブランドで、2024年8月に名称を変更し、フランチャイズを開始しました。ブランドのインスピレーションは、イタリアのレストラン業の家系に育ったカルデローネ氏の背景にあります。パスタニトで、彼女は生パスタをQSR業界に持ち込みたいと考えています。
統計: パスタニトの店舗はターンキーオペレーションであるため、フランチャイジーにとって開店が容易であるとカルデローネ氏は述べています。店舗を開くための初期投資は46万ドルから51万ドルです。同ブランドはフィラデルフィア西部のペンシルベニア州に2店舗を展開しており、そのうち1店舗は企業所有で、もう1店舗はライセンス店舗です。
競合: 生パスタを提供するというコンセプトに関しては競合が少ないとカルデローネ氏は言います。「Noodles& Company(ヌードル・アンド・カンパニー)がありますが、彼らは生パスタを提供しておらず、また、現在は少しアイデンティティクライシスを抱えているようです」とカルデローネ氏は言います。「また、Fazoli’s(ファゾリス)やSbarro(スバーロ)といった古参のブランドもありますが、メニューにはあらゆるものがあります」。彼女が目指しているのは、「Chipotle(チポーレ)がブリトーでやったことをパスタで実現することです」と述べました。「良いものをシンプルにする。イタリアではどこでも、みんなが定期的に生パスタを食べに行くような場所ならどこでも、この考え方は通用します」。
課題: パスタニトの経営で最も難しかったのは、個人的な心情とこれまで築き上げたプロフェッショナルとしてのシフトチェンジでした。元々高級レストランの分野で成功を収めていた彼女にとって、パスタニトのコンセプトのためには方向転換の必要がありました。「ホスピタリティグループを続ける道に留まるか、私たちが開発したものを信頼してくれるフランチャイジーに提供する方向に完全にシフトするかという決断は、10年かけて築き上げてきたものを手放すことになるので、とても難しいことでした」。
コンセプト: キュリトーは創業から20年を迎えますが、ブランドアイデンティティを確立したのは2010年代のことです。ジョー・ラニは兄弟と共に、両親が所有していた「TheGreat Steak and Potato Company(ザ・グレート・ステーキ・アンド・ポテト・カンパニー)」を売却した後に、当初はブリトーを専門とするメキシカンブランドとして会社を設立しました。キュリトーは年々、より健康志向の食材を取り入れ、ブリトーボウルを強化する方向に転換しました。
統計: オハイオ州シンシナティに拠点を置くキュリトーは、24店舗を展開し、そのうち14店舗がフランチャイズ店舗です。店舗を開くための初期投資額は33万8,500ドルから95万4,000ドルです。店舗面積は通常、約50坪から70坪の範囲です。2023年、20 店舗が稼働していたときの店舗あたりの平均売上げは 133 万ドルでした。
競合: ラニ氏によると、近年、健康的な食事に重点を置く競合が地域的にも全国的にも増えていますが、彼らキュリトーは他とは差別化できている述べています。「私たちは最先端の健康食ブランドではありませんが、味を第一にしたブランドでありながら、豊富なヘルシーメニューオプションを提供します。健康的な選択肢もありますが、まずは美味しい食べ物を提供したいと思っています。もし顧客が贅沢な食事を望んでいれば、それも選択肢です」。
課題: ラニー氏は、創業以来、労働力の確保が同ブランドの最大の課題だったと語ります。しかし、新しいテクノロジーを活用することで、調理と準備が簡素化され、プロセスの一貫性を高めることに成功しました。その一部として、建設コストを削減できるシンプルな排気システムも導入されています。
*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
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