セブンイレブンが、今後数年間でレストラン併設型の店舗を500店舗オープン予定であるとファーストフード関連ウェブメディアのQSRやNation’s Restaurant Newsが報じています。
セブンイレブンではこのレストランを併設した新型店舗をニュー・スタンダード店舗と呼び、これまでよりデジタル化しパーソナライズされたサービスと、ガソリンスタンドも備えた大型店舗です。すでにオープンしているこのタイプの店舗では従来型の店舗よりも商品売上げと集客において好調で、オープン1年目にして売上高が13%増加しており、同社では、このニュースタンダード店舗が成熟期(4年)には30%増加し、1 店舗あたり 1 日平均 8,219ドル売り上げると予想しています。
ニュー・スタンダード店舗の前身として、ファーストフード店を併設したセブンイレブンの最新製品やイノベーションの実験場と位置付けている店舗、エボリューション店舗を走らせており、このタイプの店舗ではアプリによるモバイルチェックアウトや第三者機関の配達サービスとの連携など、高度なテクノロジーが特徴です。また、葉巻やクラフトビール、ワインといったプレミアム商品を扱っており、最初のエボリューション店舗は2019年ダラスで開店しました。
セブンイレブンCEOジョセフ・デピント氏は株主に向けたプレゼンテーションで「当社の戦略的成長の柱は、店舗ネットワークの継続的な成長と強化であり、これを行う余地は大きい。エボリューション店舗から学んだことをもとに、当社は現在、顧客のニーズによりよく応えられる新しい店舗基準を開発している」と述べました。
競合のコンビニチェーン、サークルKの親会社であるアリマンテーション・クシュタール社は、セブンイレブンを約390億ドルで買収する提案をし、セブン&アイ・ホールディングスが提案を取り下げたニュースはアメリカの経済メディアでも報じられました。ロイター通信によると、クシュタール社は提案額を22%増の約470億ドルに引き上げました。もし承認されれば、この取引は日本企業の海外買収としては過去最大となります。
セブンイレブンは、Laredo Taco Company(ラレド・タコ・カンパニー)、Speedy Café(スピーディー・カフェ(スピードウェイガソリンスタンド)、Raise the Roost Chicken & Biscuitsレイズ・ザ・ルースト・チキン&ビスケットなど、1,084店舗のレストランを運営しています。同社は2025年に50店舗以上のレストランをオープンする計画です。
セブン&アイ・ホールディングスはプレゼンテーションで、「食品の強みを生かして世界規模で事業規模を拡大する」と述べ、コンビニ事業の成長戦略は食品を中核に据えていると明言しました。
情報元:
7-Eleven to Open 500 Food-Forward Stores (QSR)
7-Eleven plans to open 500 new stores from 2025 through 2027 (Nation’s Restaurant News)
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