カジュアルダイニングレストランのTwin Peaks(ツインピークス)では、最近チキンウィングやフラットブレッドに、インドの辛くないカレーとして人気のティッカソース味をメニューに追加しました。ツインピークスのメニュー開発ディレクターであるアレックス・サドースキー氏は、特にフロリダやテキサスでは、インドからの顧客の増加が顕著で、インド料理を提供するQSRブランドが堅調であることから、彼らの店にもインド系の人たちの需要に応えるメニューが必要だったと話します。また、サド―スキー氏によると、Z世代は「辛くて珍しいもの」を料理に求めているとも話します。これらの需要に支えられ、チキンウィングもフラットブレッドも新フレーバーのチキンティッカは好調だそうです。
また、チキンカレーが成長株であることを裏付ける情報として、飲食業界調査会社のTechnomic(テクノミック)が、急成長するチキンメニューの第三位がチキンカレーであると報告しています。第一位は既にチキンメニューの王道になりつつあるチキンサンドで、第二位はその他のカテゴライズできないチキン料理です。
日本のチキンカレーも例外ではありません。カリフォルニアに22店舗を展開するTender Greens(テンダーグリーンズ)では、日本風のチキンカレーを提供しています。テンダーグリーンズの担当者によると、彼らの顧客の60~70%はテイクアウト客で、カレーやシチューは持ち帰りしやすいことが人気の理由でもあると言います。現在のファーストフード業界において、テイクアウトの需要はメニュー戦略に大きな影響を与えており、持ち運びに適したメニュー開発に直面しているとも述べています。そのうえで、持ち運びやすく、健康的で、家庭的な味が楽しめるカレーが人気メニューになったのはある意味で自然な流れのようです。
もとはインドからイギリス人によって各国にもたらされローカライズを遂げたカレーが、アメリカで異国のフュージョン料理として注目され、再び独自の進化を遂げるのかもしれません。テンダーグリーンズの日本風チキンカレーは、ふりかけを散らしたすし飯とともに提供されているとのことです。
引用元:
Chicken curry has growing appeal on mainstream restaurant menus
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