新しいフードホール(フードコートではない)はデリバリーのみの飲食ブランドをラインアップに加える傾向にある。その結果、消費者たちは複数のブランドメニューを一度にオーダーできるようになる。今回は2回のシリーズに分けてご紹介したい。1回目はバーチャルフードホールの急激な成長について解説する。次回には8ブランドの概要、メニュー、プライス、将来性についてレポートする予定である。
今月だけで新規のフードホールがゴーストキッチンスタイルで3箇所にオープンする。キッチンを持たないレストラン、デリバリーオンリーのレストランが更に増えるだろう。客にとって大きな魅力は別々のブランドメニューを同じ1回のオーダーで注文できる点にある。
既にイートインのフードホールが多く再開しつつある。収容スペースが広いから(ソーシャルディスタンスを保つためにも)これら従来型のフードホールのほうがパンデミックに対応できるという見方もある。しかし、これから紹介する新規ブランドはすべてデリバリーオンリーで勝負する。ホール内の雰囲気を体験できない代わりに異なるブランドを同時に味わえる魅力に訴えたのだ。文字通り「お客さまはパジャマ姿のままで注文でき、別レストランの料理を同時に楽しめます。」なのだ。
バーチャルレストラン、あるいはデリバリーのみの新規レストランはブランドをいかに浸透させるかがおおきなネックとなる。しかし、今はソーシャルメディア時代だ。SNS、特にインスタグラムを中心にオープンの数ヶ月前から情報を拡散し多くの客を事前に集めたPizza Anonymous の例も次回に解説したい。
「デリバリーオンリーで伸びる8ブランド その2」で紹介予定の新ブランドはZuul Market、Pizza Anonymous 、Zombie Burger、Zofia’s Kitchen、Cluck Yeah!、Father Foods、The Commons、Tender Shack