米国フランチャイズタイムズのレポーター4名が共同チームを編成し、10カテゴリーのトップフランチャイズを選びました。有望株を決める選考基準は投資効率の良さ、要するに収益の高さを第一要因にしました。10部門の内訳はスナック、ペット、ヘルシーフード、クリーニング、チキンメニュー、ランドスケープ関連、メキシカン、車両サービス、エステ&マッサージ、カフェです。ご紹介するのはエステ&マッサージ部門1位のハンド&ストーンHand &Stone です。
ハンド&ストーンは投資会社ラビーンライクマンパートナーズ社が所有するエステサロンチェーンです。マッサージ、フェイシャルエステ、脱毛などバラエティに富むサービスを提供しています。2019年中に売上を21%伸ばし、スタジオ数を全米トップ(カナダを含む)の450ユニット(全て加盟店スタジオ)に増やした実績が評価されました。今もなお、会社勤めからくる就業不安やストレスを脱し独立企起業したいと願ってフランチャイズに入る一般個人はアメリカに多く存在し、ハンド&ストーンはこうした個人加盟店がフランチャイズの基盤を構成しています。
同ブランドはごく最近からフェイシャルエステをサービスメニューに加えたのですが、それが大当たりし現在は全売上の30%を占めるまで成長しました。「イノベーションと接客の仕方が一番大事です。」と加盟店オーナーの一人はインタビューに答えています。常に進化しない限りすぐ客に飽きられてしまうからです。
ハンド&ストーンは美容マッサージ系フランチャイズの中で初期投資額が一番高額の枠に入り$567,626 から$674,476の間です。同時に、他競合を大きく引き離し450以上のサロンを展開しています。ハンド&ストーンのビジネスモデルはマッサージ、フェイシャル、ワックス脱毛の全てを手ごろな価格で提供するフルデースパです。アメリカでは同じスパで全てを完備するケースは少なく、その点においても加盟店オーナーは有利なビジネス展開ができます。価格帯も十分な競争力を維持できる設定レベルです。
優位点
• メンバーシップ制の料金システムなので、長期契約に縛られるというプレッシャーを客に感じさせることなく安定収入を確保できます。本部スタッフは常時加盟店の質問に答えてあげる体制も大きな安心感を与えます。
• 本部は常に大胆にニューサービスの導入していますので、消費者のトレンド変動にも敏感に素早く対応します。
注意点
• パンデミック中にPOSシステムの統合を実施したのですが、対応に苦戦した加盟店が多かったとのことです。