テキサス発のバーガーチェーン、正式名Hopdoddy Burger Bar(ホップドディ・バーガー・バー )がバーガー業界の成長速度を競う部門で、Whataburger(ワッタバーガー)とIn-N-Out Burger(イン・アンド・アウト・バーガー)を抜き大注目されました(2023年度発表)。売り上げ増が前年比19.5%を記録した結果です。2023年にオープンした店舗数が3店舗に過ぎなかったにも関わらず、なぜホップドディがアメリカで最もホットなブランドのひとつに成長したのか、その背景を探ります。
ホップドディは2010年テキサス州オースティン市で創立しました。職人気質の凝ったバーガーを基本に独創的なメニュー、持続可能で良心的なサプライチェーンによる食材調達によって消費者の信頼を得てきました。フレッシュかつハンドカットのフレンチフライ、トップレベルのクラフトビール等を取り揃えたドリンクメニューを含め、全米レベルで「ベストバーガー」の評価を得ています。現在、直営50店舗をアリゾナ、カリフォルニア、コロラド、テキサス、ルイジアナ、テネシー、ジョージア、フロリダで展開中です。バーガープレートの平均価格は$15前後と少し高めです。
ホップドディについて特筆すべきポイントが2つあります。ホップドディはリジェネラティブ農業(環境再生型農業)といった農法にまでこだわった食材を使用し、パティの主力はビーフ、さらにはバイソン、アヒツナ(マグロ)、チキンを使用するなど、他ブランドと明確な差別化を実現しています。月替わりで提供する「バーガースペシャル」、ターキーのひき肉ベースのパティを使ったクラブサンドイッチ等、従来のバーガーチェーンが真似できないメニューの創造性と工夫を打ち出しています。
パンデミックの勃発時、ホップドディは非常に苦しい対応を迫られました。「一刻も早く問題の底打ちをして最悪の事態を脱したいと考えました。文字通り、一夜にして35店舗を17店舗に減らし、800人の従業員をカットする難しい決断を下しました」とジェフ・チャンドラーCEOは当時を述懐しています。パンデミックが効率的な成長の仕方を教えてくれた、とチャンドラーCEOは考えています。「レストランの合併方法でこれこそが正しいと言える選択肢はないでしょう。しかし、我々は自分たちに合うアプローチを見つけた、と考えています」とチャンドラーCEOはコメントしています。
情報元:Hopdoddy Growing Into New Markets with New Locations
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