米国フランチャイズ業界では常にM&Aが盛んです。最近1ヶ月の目立ったディールメーク5件を紹介します。
ジョーダンホスピタリティ社のロン・ジョーダンCEO はピザチェーン「ドナトスピザ」21店舗を買収、同チェーンで最大のメガフランチャイジーになりました。ジョーダンCEO は今回のディールだけでインディアナポリス地域に21店舗を取得し、さらに成長拡大を進める方針を表明しています。
創立者のモーリス・モーとリサ・メルコールはテキサスを拠点にするBBQブランド「スモーキーMo BBQ」を投資ファンド会社「スイッチバックキャピタル」(Switchback Capital)に売却しました。2年がかりの交渉の後、今年1月に取引を完了しています。スモーキーMoは20年の老舗BBQフランチャイズチェーンで、前述のモーリス・モーとリサ・メルコール夫妻によって創立されました。理由は夫妻が引退を希望したからですが、買収価格は明らかにされていません。
プラネットフィットネスはその最大加盟店であるサンシャインフィットネス所有の114スタジオを買収する契約に調印しました。金額は現金と株の合計で時価総額8億ドル(約900億円)に達すると言われています。 今年の第1四半期 中には買収が終了する見込みです。サンシャインフィットネスはプラネットフィットネスが最初に加盟店を結んだ会社で、2017年からTSG コンシューマーパートナーズの資金サポートを受けていました。114 ジムはアラバマ、フロリダ、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナにあります。
メガフランチャイジーのテイスティチキンLLC(ロスアンジェルス)が8つの州に散在するKFC 90店舗を取得したと今週発表しました。 テイスティチキンはプライベートエクティ会社Triton Pacific Capital Partnersの系列会社です。Triton Pacific Capital 社はQSR系レストランを370店舗マネージしており、ピザハット、バーガーキング、ダンキンドーナツ、KFC、タコベルの加盟店を16の州で営業しています。
プレミアムサービスブランド(Premium Service Brands略してPSB)が プラミング工事チェーン Rooter-Man と750テリトリーを買収しましたが、これはPSB社始まって以来の最大規模の取引規模となりました。その結果、同社の傘下にある加盟店数(店舗数ではなく)は1000を超えます。 Rooter-ManはPSBが所有する10番目のブランドになります。同社傘下の他ブランドには 360° Painting、Maid Right、ProLift Garage Doors、Handyman Pro、 Kitchen Wise、Rubbish Works、 Renew Crewが含まれます。プレミアムサービスブランドは住宅向けサービスを専門とする総合チェーンですが、去年比で総売上額は55%増になったと報告しています。