フランチャイズニュース

Callie Evergreen、Beth Ewen、Laura Michaels 、Nicholas Upton

フランチャイズタイムズが選ぶ「FAST & SERIOUS 最もスマートな成長ブランド」

Club Pilates, Urban Air Top List of Smartest-Growing Franchises

December 29, 2020

米国フランチャイズタイムズ(FT誌)が選ぶ「FAST & SERIOUS 最もスマートな成長ブランド2020年」にクラブピラテスとアーバンエアトップが1位と2位にランク入りしました。FT誌では成長するフランチャイズブランドの判断基準として成長スピードだけでなくそのペースを一定期間持続する力も加えることにしました。1年限りのスーパースターも多い事実を考慮しています。調査専門会社Matt Haskin社が開発した10ポイント方式を採用、ポイントに含まれるのは売上増、1ユニット当たりの成長率、過去3年間のユニット増加数です。Matt Haskin社はFT誌トップ200のデータベースから売上$40ミリオン(年商約40億円)以上のブランドに絞り選考した結果です。

#1 Club Pilates(クラブピラテス)
https://www.clubpilates.co.jp/(日本マスターフランチャイジー)
業種:フィットネススタジオ

クラブピラテス恵比寿スタジオ


自主マーケティングを義務化したことが連続1位になった理由でしょう。… ショーン・グローブ社長

クラブピラテスが2年連続1位の栄誉に輝きました。2017年207スタジオ、2019 年には562スタジオ、売上増は堂々の 320%アップ、総額 $248ミリオン(約250億円)に達しました。ショーン・グローブ社長(上写真)は親会社Xponentia(エクスポネンシャル)の買収後に8ヶ月をかけたスタジオデザインの一新から考えられるすべてを改善をしたことが大きかったと述べています。買収時のスタジオ数は25、スタジオの平均年商は22万5000ドルでしたが、現在の平均ボリュームは55万ドル、トップスタジオは120万ドルを売り上げます。クラブピラテスの戦略を貫くのは「加盟店のオーバーサポート」です。本部はうるさいほど加盟店をサポートし、特にマーケティングは通常各加盟店が自主的にやるものですが、それを義務化し、スタジオ1つ1つに本部が徹底してマーケティングの指導と実施を進めます。スタジオオープン前の3ヶ月に徹底したプリマーケティングを実施したことが最大の成長原因ではないかとグローブ社長は答えています。

次に2位から10位までを紹介します。

#2 Urban Air Adventure Parks(アーバンエアアドベンチャーパーク)
業種:家族エンターテイメントセンター

共同創立者マイケル・ブラウニングCEOは事業の転換期は2018年3月に MPK エクイティが資本参加した時であったと明確に指摘しています。当時は45パーク(施設センターをパークと呼んでいる)に過ぎなかったのですが、そこから大飛躍を遂げ売上は3年間で293%増、2019年の総売上げ額は$216ミリオン(約218億円)に到達しました。同じ期間中にパーク数は120に増大しています。

#3 Orangetheory Fitness オレンジセオリーフィットネス
https://www.orangetheoryfitness.co.jp/ (日本マスターフランチャイジー)
業種:フィットネススタジオ

オレンジセオリーフィットネス(OTF)は去年からランクを一つ下げました。しかし、2019年度の売上総額は13億6,000万ドル越え(約1,400億円)、3年間で84%売上を伸ばしています。1千億円企業というスケールを考慮すれば驚異的な成長を維持しています。

#4 Burn Boot Camp バーンブートキャンプ
業種:フィットネスセンター

バーンブートキャンプは去年から1つ下がり4位にランク落ちしました。しかしながら、トップ10の内フィットネスフランチャイズが4つもランク入りしていること、さらにはトップ5の3つもフィットネススタジオという現実を見ますと、ブティークフィットネスの勢いを強く印象付けます。


#5 Circle K サークルK
業種:コンビニエンスストア

サークルKが初めて「FAST & SERIOUS」トップ10入りを果たしました。去年13位から5位の大躍進です。過去3年間の売上増は53.8%、既に巨大な規模に達していることを考慮すれば快挙と言えましょう。ちなみに、2019年の総売上は125億ドル(約1,300億円)です。


#6 Chicken Salad Chick チキンサラダチック
業種:チキンサラダにフォーカスしたレストラン
関連記事:https://www.fctimesjapan.com/fc-news/chicken-salad-chick-wins-franchise-times-deal-of-the-year 

創立者ステイシー・ブラウン(左)とスコット・デビネイ CEO

「FAST & SERIOUS」にもう1ブランド、新たなトップランカーが登場しました。チキンサラダチックは前年度の18位から6位に急上昇しました。上記のリンクでも紹介していますが、2015年に投資会社Eagle Merchant Partners が同レストランチェーンを買収したことが急転換の始まりになりました。「1年以内に50店+舗増やすたけのポテンシャルがこのブランドにはある。それを実現するインフラをまず整備しよう」とスコット・デビニー 新CEOが洞察しアクションを起こした時から大進撃が開始されたのです。 2019年に増えた実際の店舗数は44 ユニットで50店舗未満でした。

#7 uBreakiFix Uブレークフィックス
業種:出張サービスを含むスマホその他機材修理

Uブレークフィックスの特色あるいは強みは自宅、店舗、郵送、カーブサイドなどあらゆる選択肢から修理を選べること

「今日は何を修理しましょうか?」。これがUブレークフィックスの決め台詞でした。去年から「どこで修理しましょうか?」と言葉を変えたのです。修理サービスの新しいアプローチとしてバンを導入、客の家の前でもどこでも修理する出張サービスをテスト的に始めたのですが、これが大当たりになりました。今、路上にUブレークフィックスのバン400台が走り回っています。先月の11月で700台に増やすプランをジャスティン・ウェスリルCEO は発表しています。

#8 Restoration 1 レストレーションワン
業種:災害住宅やビルの修理復興

「1にも2にも3にもサポート!私たちの優先トップは加盟店です!」と宣言するのはゲリー・フィンドレーCEO です。従来は水害や火災に遭遇した住宅の復興修理が本業なのですが、今年からコロナ菌の消毒作業がメインの業務の一つになりました。去年の10位から2つ下げてはいますが、それでもなお売上は過去3年間で118.5%(約2.2倍)アップするという上々の業績を上げています。


#9 CycleBar サイクルバー
業種:フィットネススタジオ

サイクルバーは今回初めてのトップ10入りを果たしました。親会社Xponential からはクラブピラテスに続き2つ目のトップ10ブランドです。 音楽に合わせ、インストラクターのもとに全員が息を合わせエキササイズする方式ですごいエネルギーを感じさせます。正面パネルに掲示された各参加者のデータが刻々と変わり、否が応でも熱が入ります。


#10 Realty One Group リアルティワングループ
業種:住宅不動産斡旋業

2005年、創立者クバ・ジュジニューがリアルティワングループを始めたのはそれまでに勤務した不動産会社のやり方に納得できなかったからだと言います。そして、それがリアルティワン躍進の原動力になっていったのです。ジュジニュー氏は当時、最初の年だけで111 物件、金額にして30 億円を売り上げたのですが、会社は何のかんのと理由をつけては彼の稼ぎを奪っていったとのことです。「の会社では決して高い料金を請求しません。すべてガラス張りの料金体系で統一、しかも低い料金を可能な限り維持します。」とジュジニュー氏は主張すると同時に、「フルサービスを提供し、その質において他社のどこにも負けません。」と述べています。

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