全米各地のマクドナルドでクリスピークリームドーナツを販売する最初の一歩として、10月15日からシカゴエリアのマクドナルドでクリスピークリームドーナツの販売が開始されました。シカゴのマクドナルドで食べられる出来立てのクリスピークリームドーナツは、同社の象徴ともいえるオリジナルグレーズドを含む3種類です。
レストラン関連ウェブメディアのNation’s Restaurant Newsはこれを、2社にとってウィン・ウィンのポテンシャルをもったパートナーシップであると報じています。これまでも食料品店やコンビニでアクセスポイントを増やしてきたクリスピークリームですが、これにより、2024年5月現在で2026年末までに新規アクセスポイントが1万5000追加されると予想しています。クリスピークリーム幹部は、これら1万5000のアクセスポイントから年間3億4000万~4億3000万ドルの増収を見込んでいるということです。
また、マクドナルドにとっても、このパートナーシップから恩恵を受ける可能性が高いと報じており、2024年初めの声明で、マクドナルドのチーフ・マーケティング&顧客体験責任者のタリック・ハッサン氏はこの提携を「モーニング及び一日を通して新たなビジネスチャンスを切り開くチャンス」を得ると述べました。また、株式調査会社のKalinowski Equity Research(カリノフスキー・エクイティ・リサーチ)CEO兼社長マーク・カリノフスキー氏は、「ドーナツが米国のマクドナルドの1万~1万3000店で販売されれば、マクドナルドの米国全体の売上高が年間5億5000万~7億1500万ドル増加する可能性がある」と書いています。
さらに、この取り組みについて、マクドナルドのフランチャイズ店の大半がメニュー追加に賛成しているということも重要なポイントで、2023年7月、カリノフスキー氏のフランチャイズ店調査では、運営者にクリスピー・クリーム・ドーナツを店舗で販売したいかどうか尋ねたところ57%が「はい」と答え、29%が「いいえ」と答えています。
クリスピークリームCEOのジョシュ・チャールズワース氏は、展開の大部分はクリスピー・クリームの既存の生産能力を使って実現できるとしていますが、同社は生産能力の増強にも投資する予定であると述べており、このマクドナルドとの協業は段階的に全国展開される方針です。
情報元:
Here’s what to expect from the expanded Krispy Kreme/McDonald’s partnership (Nation’s Restaurant News)
KRISPY KREME® Celebrates First Phase of Expansion to Local McDonald’s Restaurants by Giving FREE Doughnuts to All McDonald’s Lovers (Krispy Kreme)
McDonald’s to Begin Selling Krispy Kreme Doughnuts in Chicago (QSR)
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