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マクドナルドが「KFCのような特化型」の競合に対抗すべくチームを新設

March 28, 2025

3月11日米国マクドナルドは、レストラン・エクスペリエンス・チームと、ビーフ、チキン、飲料・デザートの3カテゴリ―に対しグローバルチームを新設したと発表しました。

‍顧客体験を強化

この新しいレストラン・エクスペリエンス・チームは、3年前に創設されたカスタマー・エクスペリエンス・チームの進化版で、オペレーション、サプライチェーン、レストランデザイン、フランチャイズ、デリバリー、テクノロジー部門が含まれ、ビジョンとビッグアイデアを「より迅速に実行に移す」ことを目的としています。現在、インターナショナル・オペレーテッド・マーケッツの社長を務めるジル・マクドナルド氏は、5月 1 日付けで、今回新設されたチーフ・レストラン・エクスペリエンス責任者に任命されました。

QSR業界は「特化型」の時代へ

もう一つ注目すべきなのは、ビーフ、チキン、飲料・デザートという3 つの主要なメニューカテゴリーに重点を置く3 つの新しいグローバル・カテゴリー・マネジメント・チームが創設されたという事です。

3月11日の発表の中でCEOのクリス・ケンプチンスキー氏は「我々は、チキンで勝つことにひたすら専念しているKFCのような企業と競争している」と述べています。この新チームの創設の背景には、マクドナルドが競合する「特化型」コンセプトのブランド数が増えていることに対して、同社がより競争力を持つことを目指しているということが読み取れます。

マクドナルドは現在、ハンバーガーチェーンの老舗でありながら、チキンと飲料という2つの主要市場を狙っています。これら2市場はますます競争が激しくなっており、マクドナルドの最大のライバルとも言えるチックフィレイを含む、数多くのチキン専門ブランドが急速に成長し、レストラン市場でシェアを獲得しています。一方、飲料も、コーヒーのダッチ・ブラザーズやセブンブリューなどのドライブスルー中心のチェーンの進出により成長著しい市場です。また、これらの分野に進出しているのは特化型のチェーンだけではありません。米国内第4位のチェーンであるタコベルも先日、チキンと飲料にさらに力を入れる計画を発表しました。

マクドナルドは業界大手として、このQSR部門における競争の激化を黙って受け入れるつもりはないようです。

情報元

McDonald’s Creates New Restaurant Experience Team(McDonald’s)

McDonald’s sets up new Restaurant Experience Team(QSR Media)

McDonald's is going after 'specialist' competitors(Restaurant Business)

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