ブレーズピザ、サブウエイで辣腕を振るったキム・フリーヤのリーダーシップのもとに今や老舗ブランドとなった吉野家がデリバリー事業とロイアルティプログラム戦略を開始する。彼女ほどの適任は他にいないと言える。
キム・フリーヤはブレーズピザのブランドマーケティング副社長としてリーダシップを発揮していた。それ以前には米国西部地域のサブウエイ2,800店舗(カリフォルニア、アリゾナ、オレゴン)のマーケティングを担当していた。
急速に再燃するコロナ発症を受け、カリフォルニア州トーランス市ではレストランを含む屋内サービスが再び全面禁止される状況に戻ってしまった。従って、吉野家アメリカもテークアウト、デリバリー、ドライブスルーの限定サービスのみが許されることになった。フリーヤーCMO(Chjief Marketing Officer)は直ちにデジタルオーダー計画を加速させた。吉野家としては初めての経験だがドアダッシュ、ポストメートを含む外部デリバリーサービスの導入を急いだのである。
フリーヤーCMOは同時に吉野家としては初めての試みになるがロイヤルティプログラム「吉野家リワード」も導入した。客はアプリを使ってピックアップかデリバリーかのどちらかを選び発注する。アプリで店舗でピックアップする時間を設定することも可能だ。
「非常事態なので、これまでのガイドラインは全て捨てました。ゲストが望むスピードを全力で実現させる、安全と便利性の確保、この一点に集中しました。」とフリーヤーCMOはインタビューに答えている。彼女が打った一手は、パンデミックの最中で吉野家が最も必要とする方