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ピザ、ピタパン、ナン、フォカッチャなど、これらパン生地に具材を載せて提供するスタイルのメニューを大別してフラットブレッドといいますが、このフラットブレッドカテゴリーに全く新しい生地を投入したとして話題になっているお店がカリフォルニアにあります。
その名もMochiko Mochi Pizza（モチコ・モチピザ）で、モチコとは、あの餅粉のことです。餅粉を使用した同店独自の配合でつくられた生地は焼くとモチモチ感がある新食感になり、アメリカで人気のピザトッピングであるペパロニ、モッツアレラチーズ、トマトペーストなどを載せた王道のピザメニューから、日本風の唐揚げとモッツアレラ、コーン、ハラペーニョ、日本風のカレーソースをトッピングしたメニューなど、同店ではメニュー数をしぼった数種類のピザメニューを提供しています。
“モチ”は日本で人気の「雪見だいふく」を模す形で“モチ・アイス”として1990年代にアメリカに持ち込まれたと言われています。いまではモチ・アイスはアジア系スーパーはもちろん、多くのスーパーのアイスクリーム売り場で販売される商品になりました。また、アメリカのレストランや小売業界では、この特徴的な食感をもたらす食材は多くの場合、ドーナツやその他デザートに用いられています。一方で、マーケット調査会社のDatassential社によると、現在モチをメニューに取り入れているアメリカのレストランは2％に満たず、これまでにモチを試したことがあるアメリカの消費者は全体の1/3以下だということです。
フード＆ダイニングのウェブメディアEATERのサンフランシスコ版では今年5月の記事で、サンフランシスコでは甘くないモチのメニューがあちこちで見かけられるようになったとして、モチコ・モチピザをはじめ色々なお店のモチメニューを紹介しています。前述のDatassential社のデータを示しつつ、メインストリームの食材ではないのは明らかであるとしながらも、グルテンフリーの食材として注目されていることにも言及しています。
餅は果たして新しい食べ物を求めているレストラン、そしてアメリカの消費者の心をつかむのでしょうか。今後も注目していきたいと思います。
引用元：
Mochiko Mochi Pizza brings a new type of crust to the flatbread space (Nation’s Restaurant News)
Mochi: The Japanese sticky rice growing in America (Nation’s Restaurant News)
Mochi Ice Cream By Trevor Graham, UIUC Junior in East Asian Languages and Culture
Savory Mochi Is All Over Menus in San Francisco Right Now(EATER San Francisco)
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