パネラブレッド(PaneraBread):アメリカ最大級のカフェ・ベーカリーチェーン。店内では焼きたてのパンやサンドイッチ、サラダ、スープなどが楽しめるクイック・サービス・レストラン。ヘルシー志向のメニューが多く、快適な店内での食事が魅力だが、お持ち帰り専門の店舗も増えている。
カリブーコーヒー(Caribou Coffee):11カ国800ヶ所に展開するコーヒーチェーン。質の高いコーヒー豆を使用し、独自のロースト方法で提供することに力を入れており、地元のコミュニティとのつながりも重視している。コーヒー以外のドリンクメニューも豊富。
アインスタインブラザーズベーグル(EinsteinBros. Bagels):ベーグルを主力メニューに全米展開するカフェチェーン。さまざまな種類のベーグルやクリームチーズ、ベーグルサンド、コーヒーなどを提供する。
バンクオブアメリカが売却の推進役を担い、某レストラン経営会社とプライベートエクイティ企業が興味を示していると報じられています。前述の2ブランドに加え、ブルガーズベーグル、ノアズNYベーグル、マンハッタンベーグルが今回のディールに含まれています。ロイターによれば、パネラ側が2024年度EBITDA(営業利益)1億5,000万ドルの10倍に売却額を設定したとのことです。
パネラブランドの誕生は2021年8月です。プライベートエクイティ投資会社JABホールディングがパネラブレッド、カリブーコーヒー、アインスタインブラザーズベーグルの3ブランドを統合し、新たなファーストカジュアルのプラットフォーム会社としてパネラブランドを創設しました。その狙いは、それぞれの強みを一つにまとめ、ファーストカジュアル業界で今強く求められている品質と便宜性の向上、並びに多様性のニーズに対応することにあります。オペレーションの効率化と統合によるエコノミースケールを活かし、事業の急成長を目指したのです。
ちなみにJABホールディングが各ブランドを買収した当時の金額はパネラ(75億ドル、2017年)、カリブー(3億4,000万ドル)、アインスタインノア・レストラングループ(3億7,400万ドル)となっています。各ブランドの現在の店舗数はパネラ(2,200)、カリブー(500)、アインスタインブラザーズベーグル(660)、いずれもアメリカ国内の数字です。
これにより、パネラブランドの新たな動きが注目されています。
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