元プロバスケットボール選手としても活躍したジョージ・ティンズリー・シニア氏は1984年からフランチャイズ経営に乗り出し、現在ではフロリダ州やケンタッキー州などの空港にマルチブランドのレストランフランチャイズを構築してきました。タンパ国際空港にTGIフライデーをオープンして以来、KFC、バーガーキング、ピザハット、Chili’s(チリーズ)など45店舗を経営しています。
ケンタッキー州出身のティンズリー氏は、高校バスケットボールで3度の全国選手権優勝を果たしました。その後、彼はアメリカン バスケットボール アソシエーション(ABA) に進み、このリーグは後にNBAと合併しました。1969年から1972年までプロとしてチームを転々とした後、バスケットボールからリタイヤし妻と暮らし始めた彼は教師やコーチを務め、その後、家族を持つにあたり、より高給の職を探すことにしたのです。
70年代半ばにKFC のトレーニング部門に就職し、そこで座学やさまざまなレストランの訪問を通じてノウハウを学び、KFCのルイビル本社内に開設されたトレーニング・スクールのトレーナー職に就きました。
「私はトレーニング部門に配属され、カーネル自身と一緒に働きました」とティンズリー氏は言います。「カーネルは週に2回ほど来て、授業に参加していました」と、カーネル・サンダースと共に働いたことを振り返ります。
ティンズリー氏はアトランタで7 店舗を統括するエリア・スーパーバイザーになるまでの3年間、トレーナーを続けました。その後社内で昇進を続け、KFCのエリア人事部長になります。経験を積むにつれて、彼はフランチャイズに興味を持つようになりました。「私はフランチャイジーたちと仕事をするなかで、このビジネスモデルに惚れこみましたが、資金が無いことは分かっていたのでずっと頭の片隅に留めていました」。
チャンスが訪れたのは1984年、ティンズリー氏がトレーニングしたエリアVPがフロリダでの加盟店出店を助けてくれたのです。FC店舗は成功し、その後10年間で、大規模な複数店舗、複数ブランドのフランチャイジーになりました。
1995年、これとは別の繋がりでティンズリー氏はタンパ国際空港にQSRレストランスペースの空きがあることを知らされます。彼はKFCとともにそのスペースに入札するも落選。しかし、空港にはカジュアル・ダイニング・レストランを収容できる別の空きスペースがあることに気付きました。ティンズリー氏はこのスポットでTGIフライデーと提携し、店舗をオープンしました。この店舗は9年連続でシステム内で1位となりました。ティンズリー氏はこの実績を基に、マイアミ国際空港やルイビル国際空港など他の空港にも進出したのです。
彼は今、空港でのフランチャイズ運営に完全に移行し、他の従来型の店舗を売却しましたが、ティンズリー氏によると、運営方針はほぼ同じままだといいます。「ビジネスを拡大させるために、顧客に対して積極的にアプローチしています。空港には、2種類の顧客がいます。月曜から金曜まで飛び回る常連客と、一度だけ会って二度と会わないかもしれない一般の旅行者、その両方を引き付けることが重要です」。
空港内のフランチャイズ店舗の経営においては、素早く柔軟でなければならないとティンズリー氏は言います。契約期間が短い傾向にあり、定期的な改修の影響で店舗数が変動するためです。また、一般的な街角の店舗に比べてメニューが簡略化されることが多いという特徴があります。しかし空港での店舗経営はフランチャイズ店として成功する可能性があるだけでなく、その過程での旅行者たちとの出会いは、努力の甲斐があるとティンズリー氏は語ります。
「最初の一店舗目をオープンした時から、この仕事が大好きでした。新しい人々と出会い、私たちのストーリーを伝え、空港やコミュニティに関わるのは刺激的です」。
*この記事の全文オリジナルは、Franchise Times(英語版)
Former Pro Athlete Finds QSR Franchise Success in Airports をご覧ください。
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