小腹が空いたときや、しっかりと食事時間がとれないとき、一口でパクっと食べたい。あるいは違う種類を色々食べたい。そんな需要がZ世代を中心に広がっているようです。
近年、ファーストフード業界でバイト(ひとくち)サイズのスナックが急成長しています。QSRマガジンによると、特に注目されているのはドーナツホール(ドーナツをくり抜いた部分をアレンジしたスナック)で、今後4年間で34%の市場成長が予測されていると伝えています。また、56%の消費者が、デザートにスナック菓子を選ぶことがあると伝えています。
2024年夏の時点で、複数のファーストフードチェーンで持ち運びやすいスナックメニューを新たに打ち出しています。例えば、KFCのバイトサイズのアップルパイ・ポッパーといった商品、そして、ウェンディーズではシナボンとコラボしミニシナボンの販売を開始しています。フードサービス業界の調査会社Technomicによると、Z世代がスナックを買うときの24%をファーストフード店が占めているとのことです。KFCはこのトレンドを見逃さず、これまでファミリーサイズのデザートの販売しかしてこなかったところ、初めて一人サイズのデザート需要に応えたと情報筋は伝えています。
スナックサイズのメニューについて、スムージーチェーンのJuice It UP!のCEOによると、スナッキング(間食)は少量の食事を1日3回以上摂る食習慣への転換や、外出の多い現代人のライフスタイルにも合っているといいます。このチェーンでも、間もなくプレッツェル・バイトを発売予定です。
実はこのスナックサイズメニューは2015年~2016年頃にもファーストフード店でミニピザやプチホットドッグといったメニューが見られたとも伝えられています。このように、持ち運び、手軽さ、間食の需要は一時的なものではなく、今後も続くと考えられます。アメリカンサイズの食事を摂ることはもう古くなっているのかもしれません。
情報元
This Snack is Predicted to Rise 34 Percent In The Next Four Years (QSR)
Fast-Food Chains Betting on Bite-Sized Snacks (The Food Institute)
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