4月下旬にバイデン大統領が、中国に拠点を置く親会社バイトダンスに9か月以内にTikTokを売却することを義務付ける法案に署名しました。米国でのTikTokの先行きが不透明なため、マーケティングマネージャーたちは他のSNSを模索し始めています。統計データ会社Statistaによると、TikTokユーザーの大半は18〜34歳、Z世代とミレニアル世代にまたがっており、このアプリの月間ユーザー数は15億人を超えていますが、ユーザー数ではFacebook、YouTube、Instagramがそれぞれ上位3位を占め、Facebookの月間アクティブ ユーザー数は30億人を超えています。
330万人のTikTokフォロワーをもつダンキンドーナツのチーフ・マーケティング・オフィサー、ジル・ネルソン氏は「プラットフォームに関係なく、フォロワーと深く共鳴し、『(これ)まさに私だ!』という反応を引き出すような、パーソナルなつながりを生み出すことを目指しています」と話します。
主に多拠点展開するブランド向けのマーケティングプラットフォームを提供するSOCiの市場調査担当ディレクター、ダミアン ・ロリソン氏は、各SNSサイトの特性を的確に判断して利用するべきだと話します。例えば、ブランドの各店舗がTikTokやInstagramを使用するのは価値があるSNS戦略かもしれませんが、各店舗がXアカウントを持つことにはあまり価値が無いと言います。同社が2月に発表した年次消費者行動指数によると、18~24歳の若者は、地元のビジネスを探す際、InstagramとTikTokを使っており、それぞれ67%と62%でした。一方、他の年齢層では、Google検索利用者の方が明らかに多いとのことです。また若年層はTikTokやInstagramを従来の検索エンジンのような使い方としてだけではなく、身近に感じられる人たちの率直なレビューを短い動画でみられる事に価値を見出し、これらのSNSを使っています。
ダンキンドーナツでは、常に変化するソーシャルメディアの世界を乗り切る準備はできているとCMOのネルソン氏言います。MastodonやThreads、Bluesky、BeReal.など類似のSNSを挙げるといくつかありますが、ネルソン氏は「新しいプラットフォームに取り組むかどうかを決めるには、トレンドを追うだけでは不十分です」と話し、「我々は、ファンが最も活発に活動している場所と、ファンと真につながることができる場所を注意深く分析しています。リアルな会話を促し、コミュニティとの永続的な関係を築くのに役立つプラットフォームを優先し、交流が有意義なものとなるようにしています」。
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Marketing Execs Share TikTok Tactics and the Social Media They’re Turning to Next を覧ください。
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