先日フランチャイズタイムズジャパンでもお伝えした通り、レストラン系専門メディアのみならず一般経済メディアでも、インフレによるマクドナルドの苦境を報じています。マクドナルドでは、インフレにより遠退く客足を店舗に取り戻すためのキャンペーンとして、期間限定で$5のセットメニューを売り出しており、先日そのキャンペーン期間延長がアナウンスされました。キャンペーンのセット内容としては、マックダブルバーガーかマックチキンバーガー、ポテトのSサイズ、マックナゲット4ピース、ソフトドリンクSサイズです。
その他ファーストフードチェーンも次々と$5前後のセットメニューを打ち出しており、$5セットはファーストフード業界の今夏のキャンペーンのトレンドになっています。
バーガーキングやウェンディーズでも$5のセットメニューの販売を開始し、内容はこちらもチキンナゲット、フライドポテト、ソフトドリンクと3種類のハンバーガーまたはサンドイッチからひとつを選びます。バーガーキングも先日キャンペーンの期間延長を告知しました。
コーヒーチェーンのスターバックスでも、トールコーヒーとクロワッサンまたはブレックファストサンドイッチのコンボメニューを発売し、コーヒーチェーンにもかかわらず「ファーストフードに寄せて来た」と話題になりました。BUSINESS INSIDERでは「バンドルメニューはファーストフード業界ではお決まりだが、スターバックスにしては驚きの動き」と紹介しています。
アメリカでも物価高騰に消費者は悲鳴を上げており、外食を控えたり、ファーストフードで食事してもお得感を得られないと感じている人が増えた結果、大手ファーストフードチェーンたちは、消費者を振り向かせるため、この夏のバケーションシーズンに合わせ各社$5メニューで巻き返しを図っています。
情報元
The Fast-Food Fight Over the $5 Meal Deal (WSJ)
How $5 has become the fast food industry's magic number (Axios)
Starbucks is copying the fast-food value playbook with its new $5 and $6 breakfast combos (BUSINESS INSIDER)
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