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ウィングストップのメガフランチャイジー: なぜ人中心の経営が「魔法のソース」になるのか 

Why People-centric Operations Is‘Magic Sauce’for This Large Wingstop Franchisee

August 9, 2024

成功の理由は人材中心主義にあり 努力し結果を出してくれた人材を認めるシステム

成功の理由はオペレーションに携わる人材に最大の敬意を払う方針にあります―ファイサル・ララーニCEO

フランチャイズタイムズが選ぶ「レストラン200」で150位から122位に躍進したメガフランチャイジー「VIBE RESTAURANTS」(バイブレストラン)。現在、同チェーンはLITTLE CAESARS(リトルシーザー)(76店舗)、 WINGSTOP(ウィングストップ)(55店舗)、WATABURGER(ワッタバーガー)(3店舗)の3ブランドを全米20州で展開中です。特筆すべきは他フランチャイジーが同じこれらのブランドで必ずしも成功していない一方、バイブレストラン傘下の店舗が別次元の業績を残していることです。

例えば2023年決算によればウィングストップはチェーン全体で店舗別平均売上を21.6%アップ、店舗別年間売上を$2ミリオン(年商3億円)近くに成長させていますが、バイブレストランが運営するウィングストップの店舗はそれをさらに上回る偉業を達成しています。その理由として「オペレーションに携わる人材に、最大の敬意を払う方針にあります。努力し結果を出してくれた人材を認めるプロセスをシステム自体に組み込んでいるのです」と語るのはファイサル・ララーニCEO(42歳)です。店舗マネージャーが店の業績を好転させるために大きな貢献をしていることを認め、一定の目標を超えたマネージャーには日数制限のない有給休暇のベネフィットを提供しています。ララーニCEOは「結果を残したマネージャーには『この店の運営者は○○マネージャーです』と店の窓に展示し、彼らの功績を讃えます」とインタビューに答えています。

成功のマジックソース

バイブレストランは2025年に15周年を迎えます。リトルシーザーーのFC加盟からスタートした同チェーンは、これまで順風満帆だった訳ではありません。Which Wichサンドイッチショップ、Pinkberry(ピンクベリー)の加盟店展開では手痛い経験を経た後、早期に撤退しています。そこで得た教訓は、100や200店舗規模のフランチャイズに手を出すべきではない、との結論でした。つまり、バイブレストランの強みは店舗の運営能力ですが、彼らの実行力を持ってしてもビジネスモデルとして完成していないフランチャイズはリスクが高いと判断し、1000店舗規模のフランチャイズのみに投資しようと方向転換しました。バイブレストランの「成功するマジックソース」を整理すると、以下のポイントが挙げられます。

・人中心の経営:オペレーションの人材を最優先し、彼らに責任と権限を付与。結果を出した従業員には最大の敬意を払いベネフィットを提供しています。

・人材トレーニングと新規店舗への投資:成功途中にある限り、店舗経営から得たキャッシュフローを全て人材トレーニングと新規店舗への投資に回してきました。

・テクノロジーの導入:複数のデリバリーベンダーを統合するP O Sへのアップグレード、レストラン365(レストラン、バー向けのソフトウェア)を含む最新テクノロジーを導入し、効率化だけでなく経営陣の判断をデータサポートするビジネスインテリジェンスツールも積極活用しています。

ユーコン市(オクラホマ州)にバイブレストランがWhataburgerをグランドオープンした際のグループ写真。同ブランド1000店舗目の名誉ある店舗となる。

FC加盟店として3番目に加えた70年の老舗ブランド、ワッタバーガーの店舗にはデジタル100%レーンを設置し、これまで以上にデジタル客への対応が効率よくなりました。バイブレストランは$183ミリオン(2023年度集計)から$350ミリオンへの飛躍を目標にしています。

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*この記事の全文をお読みになりたい方は、Franchise Times(英語版)
Why People-centric Operations Is‘Magic Sauce’for This Large Wingstop Franchisee をご覧ください。

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